tmytのらくがき

個人の日記レベルです

なんとなく思ったことをならべただけ。

とあるエントリを読んで、思ったことを並べただけ。ある人に読んで欲しいだけです。
あたしがコンピュータに触れたのは5歳のころ。画面は白黒だったし、動かし方もよく知らなかった。大きな画面を繋ぐとそこには色がついた絵がでることだけは知っていた。小さなあたしはあまりコンピュータを触らせてもらえなかった。それでも、ドローツールでお絵かきはさせてもらえた。コンピュータを教えてくれたのは母だった。

その次にコンピュータに触れたのはたしか小学校3年生のころ。なんだかインターネットというものにつながっていたみたい。スピーカから不思議な音が流れたと思ったら、その先に見えるのは世界中の情報だった。当時のあたしはインターネットがなんなのかよくわかっていなかったし、ふんわりした仕組みを父から教わっただけ。ブラウザを少し触ったかもしれない。

やっぱりあんまりコンピュータを触らせてもらえないまま月日はたって、小学校6年生のころにBasicを触る。そのころは、Basicが何なのか全然わかんなかったし、ふるーい本に載っていたサンプルコードを入力して遊んでいただけ。ちょうどベーマガに載っているコードを入力してゲームで遊ぶ。そういう感じ。そのころあたしが触っていたコンピュータはまだ白黒だった。

中学校にあがって、あたしはコンピュータがもっと好きになった。家には古いコンピュータの書籍がたくさんあったからそれを読んだ。HTMLに触れたのもその頃。その本はIE3向けに書かれていたけど、それを実際に入力して遊んだ。ブラウザですぐに見た目が反映されて、思い通りに動くことに感動した。
そして、中学校ではじめてインターネットを本当に使い始めた。当時はインターネットもパソコンも全然わからなかったし、キーボードも見ながらじゃないとうてなかった。そんなとき、あたしに色々教えてくれたのは同級生だった。そのこは、あたしよりも、もっともっと色んな事を知っていた。あたしは、本当にいろいろ教えてもらった。

中学2年生の時に、プログラミングに触れる。なぜこれを選んだのかさっぱり覚えていないけど、HSPという言語。ときにはサンプルコードをコピペして、ときにはリファレンスを読んで、結構いろいろ書けるようになった。でもこの言語を身近に教えてくれる人はいなかった。インターネットが先生だった。

そして、あたしは高校へ進む。そのころ、あたしはHSPに飽きてDelphiを触るようになった。なんでDelphiを選んだのかはわからないけど、VBみたいにGUIを作れて、VBより速くて、環境が無料だったからだと思う。そのころのあたしはオブジェクト指向なんてさっぱりわかっていなかった。だけど、インターネットの情報を見よう見まねでためしていろいろ出来るようになった。やっぱりインターネットはあたしの先生だった。
同じころ、ひとつ年上の先輩にであう。悪く言えばちょっと変な人。でもコンピュータの技術はそのころのあたしの何倍もすごかった。あたしはその先輩から、メモリダンプの読み方とかを教えてもらった。その先輩とはもうずっと会っていないけど、きっと今でも尊敬できる技術者であるとおもう。

高校2年ぐらいのころだったと思う。あたしはとあるオープンソースプロジェクトに関わることになる。このOSSはDelphiで開発されていて、あたしはオブジェクト指向を覚えた。あたしにとってのオブジェクト指向の先生はきっとこのOSSプロジェクト。このプロジェクトに触れていなければ、きっとあたしはいまごろOOPを使いこなせていなかったかもしれない。
同じ時期に、高校の先生にC言語を教えてもらう機会があった。でもそのころのあたしにC言語は難しくってぜんぜんさっぱりわからなかった。やっぱりDelphiが好きだった。

高校をぎりぎりで卒業して、どうしてか大学へはいったあたし。そこで、はじめてC++を触る。C++はよくわからなかったけど、Delphiのあれなのか。って思ったら、とっても簡単だった。大学でC++を教えてくれた教授は、すごい基本的なことしか教えてくれなかった。そんなあたしにC++を教えてくれたのは大学の先輩だった。
大学の先輩は、やっぱりあたしの何倍もの技術力をもっていた。STLとかそういうよくわかんないやつを、すっごく丁寧に教えてくれた。その先輩のおかげであたしは今こうしてC++として、C++を扱えているんだとおもう。その先輩もあたしはすっごく尊敬している。

大学3年のころ、あたしは勉強会に顔を出すようになった。そこにもまた、あたしの何倍もの技術力をもった人たちがいて、あたしにたくさんのことを教えてくれたし、新しい世界をたくさん見せてくれた。その人達には今でもまったく追いつけていなくて、その人達はあたしのずーっと先、全然手の届かないところに今もいる。きっと一生追いつけないと思う。ひよっこのあたしにたくさんの世界を見せてくれた、あの人達をあたしはずっと尊敬して生きていくと思う。

あたしはなぜか大学院へすすんだ。たいして勉強できるわけでもないし、いまだになんで大学院へ行ったのかはわからない。そのころだったと思う。あたしはとある男の子に出会った。その子は、あたしとは全然違うものを持っていて、その手から広がる世界はまるで魔法のようだった。その子の言っていることは、あたしは少しだけ理解することが出来た。なぜならむかーし本で読んだことだったから。でも、あたしにはそれを活用するすべが無かった。その子はなんでもそつなくこなして、ね?おもしろいでしょ?といって色んなものを見せてくれた。きっと彼にあたしが追いつける日は一生来ないとおもう。本当に尊敬している。

そして、大学院を卒業したあたしはとある会社へ就職した。そこであたしは先輩に出会う。その先輩は、卓越した技術力であらゆる問題を解決していた。あたしの技術力なんてものは、その先輩の前には全く比較にならなかった。いまでは毎日その先輩から色んなことを教えてもらっている。きっと、その先輩のことも一生尊敬して生きていくんだと思う。

こうしていままでを振り返ってみるとあたしの周りには、あたしより賢くて、あたしよりたくさんの事を知っていて、あたしより物事をおもしろく見せることができて、あたしはその人達に近づこうとしていた。でもやっぱりあたしはその人たちみたいにうまくできなくて、いまもこうして後を追い続ける毎日を送っているんだと思う。結局あたしが、「尊敬している」人たちは、言い換えてみれば先生であり、師匠だったんだとおもう。

じゃぁ今あたしが出来ることはなんだろう。そう考えてみると、最近SNSとか勉強会で高校生とか若い子とやりとりすることがある。若い子にいろいろ吹き込んでみると、みんな違った反応をしてくれる。みんなとってもおもしろくて、あたしはあれしてみたら?とかこうしてみたら?とか投げっぱなしだけど、彼らはそれでどうにかしちゃう。遠回りだとか、回り道かもしれないけど、そこでもっと面白そうな事を見つけてくる。あたしはそういう子たちのきっかけになりたい。と思う。あたしが今まで、たくさんの先生たちからきっかけをもらったように。
でも、きっかけになるためには、今以上にもっともっといろいろ知らないといけない。だからあたしはこれからも前に進み続ける。だれかのやりたい!を全部かなえられるようになるために。